感覚体験広場

当日のお履き物の案内 2019.4.9更新

 シンポ当日が近づいてきましたので、当日の会場内でのお履き物についてお知らせです。会場となる体育館では、靴を脱いでいただき、用意されているスリッパを履いていただきます。ただ、今回は感覚過敏についてご関心をお持ちだったり、ご自身もそうした感覚をお持ちだったりする方が集まるかと思います。感覚過敏をお持ちの中には、スリッパの履き心地が苦手な方もいるかもしれません。そうした方は、ぜひ普段履きなれて心地の良いご自身の内履きをご持参ください(スリッパの履き心地についてはぷるすあるはさんのページが参考になります)。

 3月28日に公開した「素材の違う敷物」「木のたまごのプール」については、ぜひお履き物を脱いで素足で感触を確かめてみてください!

 

素材の違う敷物・木のたまごのプール 2019.3.28更新

 2月に公開した開場レイアウトの中で、ひときわ謎めいていた”素材の違う敷物”の情報公開です。くるま座の開場レイアウトの中で、講演者の目の前の空間を埋めるのが、この敷物のコーナー。ここでは、複数の異なる素材を敷物として用意し、来場者の方が座り込みながら講演を聴ける空間を設けます。素材の種類は、天然の木材、カーペット、籐の素材などなど、沢山の候補を選定しています。中には、過敏のある方には快適には感じられない素材もあるかもしれません・・・。ただ、そこもまた狙いで、どんな素材が心地よいのか、心地よくないのか、ぜひ靴を脱いで足の裏で感じてもらえたらと考えています。そして、当日用意するアンケートで、どの素材がお気に入りだったかの人気投票をしたいと考えています。

 中でも異彩を放つのは、木のたまごのプールです。感覚に特徴がある方の中には、ボールプールに飛び込んで、からだ全体が包まれる感覚が好きな方がいて、スヌーズレンなどでも定番のアイテムです。感覚処理障害に含まれる”感覚探求”という特徴は、特定の心地よい感覚刺激を積極的に求めるものですが、過敏がある方でもこうした特徴を同時にもつことがしばしばあります。会場で、天然木で作られたプールをぜひご体験ください。木のたまごのプールは飯能の「雑貨&カフェ Kinoka」店内にあるものを、一時的にお借りしてご用意します。

おむかいさん・はしらベンチの紹介 2019.3.10更新

 シンポ当日、開場に展示予定の「おむかいさん」です(写真1枚目)。簡単に組み立てられ、どこにでも運んで設置できるカフェ空間です。最大4人で利用可能です。「窮屈に感じるのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、実際に座ってみると、不思議と落ち着く空間です。

 自閉症の方の感覚の特徴の一つに、感覚探求があります。これは、刺激への感受性が低下し、そのため積極的に刺激との接触を求める状態を指します。過敏と感受性の低下は、自閉症の方ではしばしば共存します。

 このこともあってか、自閉症の方は、時に包まれる刺激、空間を好むことがあります。近年、発達障害をもつ方を積極的に受け入れる企業などでは、この「おむかいさん」のようなブースを社内に設置し、ちょっとした会議や休憩のための空間として提供する事例があります。「おむかいさん」は、更に天然木の素材を用いて、こうした空間を作り出します。

 「はしらベンチ」は、何本もの天然乾燥中のむくの木を組み合わせて作るベンチです(写真2枚目)。通常、切り出された木は、長期間乾燥し、その上で加工を施して、私たちが目にする家具などの製品になります。「はしらベンチ」では、そうした普段は目にすることのない天然乾燥中の木を利用しています。これは、”自然な状態の木を、より多くの人達に知ってもらいたい”、どんな時の木も有効活用したい”というNPO法人西川・森の市場の皆さんの気持ちからできました。「はしらベンチ」としての期間を過ぎた天然乾燥の木は、ベンチから抜き出し、製品となります。そして、新しい若い木が、またベンチの一部に仲間入りします。

 現在、「おむかいさん」「はしらベンチ」はイベントで出展したり、貸し出しを行っています。より詳しい情報を知りたい方は、ぜひNPO法人西川・森の市場さんのホームページ、当サイトのリンクページなどをご覧ください。

 

開場イメージイラスト 2019.2.25更新

  •  22日に公開した会場レイアウトにあるように、当日は講演者を聴衆が囲むような形で発表が行われます。この「くるま座」の形は、多くの人が輪状に内に向かい合って座ることを指します。
  •  くるま座をとることで、演者が一方的に話すのではなく、来場者との双方向のやり取りがうながされることを期待しています。4名の講演者の発表後には、30分のパネルトークもあり、ここでは会場からの質問を受けて、講演者も含めて一緒に考える時間に充てたいと考えています。
  •  また、今回は講演者は体育館の舞台から話すのではなく、聴衆と同じ高さの目線で発表を行います。これまでのシンポジウムでは、会場の設計の都合上、講演者が来場者を見下ろすような形になっていました。また、一般向けの講演会ほど、講演者と聴衆の間に距離があるような舞台づくりになりがちなように感じ、このことは大きな違和感でした。
  •  発達障害のイベントでは、講演者は自分の取り組みを話す機会である一方で、会場にお越しになった当事者、支援者、一般の方々などから、日ごろ感じていること、考えていることを教わる機会でもあると考えています。この気持ちから、今年は講演者たちは舞台から降り、来場者のより近くで話すことで、相互に意見を言い合えるような雰囲気づくりをしたいと考えています(イラスト:太田陽貴作画)
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シンポジウム開場レイアウト公開 2019.2.22更新

https://www.city.tokorozawa.saitama.jp/smph/iitokoro/oshirase/karuta.html

  •  シンポジウムの会場になるのは、所沢市こどもと福祉の体育館です。穏やかに光が差し込む落ち着いた体育館です。今回は、広々としたこの空間を利用して”感覚体験広場”をつくり、この空間を舞台にイベントを開催します
  •  今回公開した開場レイアウト案は、話題提供者でもある建築士の太田陽貴さん(ヒダマリデザイン設計室)が、井手との話に基づいて構想をスケッチしたものです。コンセプトにしたのは、”演者と聴衆が同じ目線”であることと、”演者を聴衆がぐるりと囲む”ことです。そのため、演台に演者は立たず、体育館を大胆に90°回転して舞台を作り上げる計画です。フロアトークをはじめ、演者と聴衆が一体となり、互いにおれやこれやと意見を言い合得る雰囲気をつくり、その場にいる全員でこの企画を作り上げることを願いとしたコンセプトです。
  •  図面には、「柱ベンチ」「おむかいさん」といった、聞きなれない文字が並んでいます。会場の詳細は、少しずつ当ページで明らかにしていきますので、ぜひお見逃しなく。待てないという方は、リンクにある”NPO法人 西川・森の市場”が手掛かりになるので、チェックしてみてください!
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告知

今回の企画では、講演だけでなく、開場を感覚にやさしい環境に作り上げる”感覚体験広場”も大きな目玉です。

自閉症の方の感覚の特徴を考慮し、講演者の一人でもある建築士の太田陽貴さんと井手正和先生が会場を設計していきます。

そこでは、心地よい照明環境を用意することに加え、様々な繊維の床材を用意し、来場者が自分の好みの場所で講演を聞けるような企画も考えています。

また、NPO法人西川・森の市場の力を借りて、はしらベンチをはじめ(詳細はリンクのページをご覧ください)、会場に自然の素材がちりばめられる予定です。

どのように広場の準備が進められていくのか、講演当日まで皆さまと共有していければと思っています。