話題提供者
岩永 竜一郎
長崎大学大学院 医歯学薬総合研究科
紹介;
作業療法士。発達障害のある人の障害理解、評価、支援に関する研究を行う。特に自閉スペクトラム症の人の感覚や運動の問題の解明と支援方法に関する研究に力を入れている。発達障害の感覚・運動に関する臨床研究の第一人者であり、感覚過敏の評価のスタンダートとして使われている感覚プロファイルの再標準化メンバーの一人。
著書:
・「自閉症スペクトラムの子どもの感覚・運動の問題への対処法」(東京書籍)
・「もっと笑顔が見たいから―発達デコボコな子どものための感覚運動アプローチ」(花風社)
・「続 自閉っ子、こういう風にできてます!―自立のための身体づくり」(花風社)
など多数。
研究室ホームページ:http://www2.am.nagasaki-u.ac.jp/iwanaga-lab/
太田 陽貴
ヒダマリデザイン設計室
紹介:
一級建築士。ヒダマリデザイン設計室は、木とあかりのぬくもりで、心地よい暮らしをつくる設計事務所です。はじめのご相談から、ゴールまで、家づくり・お店づくりのお手伝いをいたします。またライティングデザインを得意としており、照明計画からワークショップ、オーダーメイドの照明も製作しています。
設計実績:
・ドレミファプロジェクト【住宅設計】 http://hidamari.design/works/doremifa.html
・雑貨&カフェ kinoca【店舗新築】 http://hidamari.design/works/kinoca.html
など。
事務所ホームページ:http://hidamari.design/
佐々木 銀河
筑波大学 ダイバーシティ・アクセシビリティ・キャリアセンター
紹介:
自閉スペクトラム症を中心に発達障害のある方の教育・福祉的支援の研究をしています。現在は、大学の障害学生支援コーディネーターとして、学習上の困難のある発達障害の診断や傾向のある学生に対して、アセスメント、学習スキルのコーチング、支援機器の説明・体験、学生グループ活動、海外のセンソリールームを模した自主学習スペースの提供などを行っています。
著書:
・「よくわかる!大学における障害学生支援〜こんなときどうする?〜」(分担執筆, 範囲:第3章6節 発達障害のある学生への支援(4.こんなときどうする, 5.想定事例), 第4章3節 海外の大学におけるコンピテンシー・スタンダード)
・「合理的配慮ハンドブック:障害のある学生を支援する教職員のために」(共著, 範囲:修学支援に当たってー主な障害主に応じた合理的配慮及び指導方法ー【8−1 自閉スペクトラム症】)
など多数。
佐々木先生の実績:https://researchmap.jp/galaxy322/
渥美 剛史
国立障害者リハビリテーションセンター研究所 脳機能系障害研究部
紹介:
脳内イメージングによる自閉スペクトラム症の特殊な感覚処理の解析や、障害のモデル動物を用いて、社会性や感覚処理障害に関わる神経生理基盤の理解を目指している。
論文:
・Atsumi T, Ide M, Wada M (2018) Spontaneous discriminative response to the biological motion displays involving a walking conspecific in mice. Frontiers in Behavioral Neuroscience 12(263).
・Atsumi T, Koda H, Masataka N (2017) Goal attribution to inanimate moving objects by Japanese macaques (Macaca fuscata). Scientific Reports 7.
など多数。
渥美先生ホームページ:http://www.atsumitakeshi.com/
司会・進行
井手 正和
国立障害者リハビリテーションセンター研究所 脳機能系障害研究部
紹介:
発達障害者の感覚処理障害(感覚過敏・感覚鈍麻など)の神経生理基盤を明らかにすることを目的とし、心理物理と脳イメージング法を用いた実験を行う。近年は、発達性協調運動障害にも着目し、脳内のGABA濃度の低下との関係性を探る。臨床現場と協力し、基礎研究の知見を基にした介入・支援の開発を目指しています。
論文・解説記事:
・Ide, M, Yaguchi, A, Sano, M, Fukatsu, R, & Wada, M (2018) Higher tactile temporal resolution as a basis of hypersensitivity in individuals with autism spectrum disorder. Journal of Autism and Delopmental Disorders.
・井手正和,矢口彩子,渥美剛史,安 啓一,和田 真(2017)時間的に過剰な処理という視点から見た自閉スペクトラム症の感覚過敏.BRAIN and NERVE 増大特集 こころの時間学の未来, 69(11).
・季刊Be!127号特集 みんなの「感覚」でこぼこ図鑑(2017年7月)
など多数。
研究グループホームページ:http://m-ide.jp/
小山 慎一
筑波大学 芸術系 プロダクトデザイン領域
紹介:
感覚過敏という現象を理解するために、心理学・脳科学・デザインの観点から研究を行なっています。また、最近は多様な感覚をもつ人たちが共に暮らし、共に学ぶ社会の実現のために、臨床医学・就労支援など様々な分野の専門家と共同で研究を進めています。
論文:
・Imaizumi, S., Koyama, S., & Tanno, Y. (2018). Development of the Japanese version of the Visual Discomfort Scale. PLoS ONE, 13(1): e0191094.
・Furuno, M., Sakurai, Y., Imaizumi, S. & Koyama, S.: Face-Inversion Effect on Disgust Evoked by a Cluster of Dots. i-Perception, 9(3): 1–9.
など多数。
研究室ホームページ:https://koyamalab.geijutsu.tsukuba.ac.jp/