PLOS ONE誌にASD者の到達運動時の外部の空間座標の利用の困難に関する論文が受理されました。

PLOS ONE誌にターゲットへの到達運動時に利用される外部空間座標の利用が低下しているという内容の研究が受理されました。定型発達者では、ターゲットの位置の理解のために周囲の参照枠の利用が効果的だと言われてきましたが、本研究はASD者がリーチングの際にこの参照枠の利用を苦手としていることを示しています。こうした特徴は、基準に沿って線を引いたり、枠の中に字を収めたりといった日常行動の不得意につながっているかもしれません。

 

著者:Umesawa Y, Atsumi T, Reiko F, Ide M

タイトル:Decreased utilization of allocentric coordinates during reaching movement in individuals with autism spectrum disorder

雑誌:PLOS ONE

URL:https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0236768

2020年11月04日