新たに技術協力員として福冨朋恵さんが着任しました。
これから研究室の運営をサポートしてもらいつつ、ご自身の興味関心を追及してもらいたいと思っています。
〒359-8555 埼玉県所沢市並木4-1
TEL: 04-2995-3100(内線2585)
FAX: 04-2995-3132
新たに技術協力員として福冨朋恵さんが着任しました。
これから研究室の運営をサポートしてもらいつつ、ご自身の興味関心を追及してもらいたいと思っています。
下記の内容で技術協力員を募集いたします。
私たちの研究の内容については、研究概要ページを参考にしてください。
どうぞよろしくお願いいたします。
技術協力員の募集は締め切りました。
ご関心をお持ちいただきありがとうございました。
Experimental Brain Research誌に視覚と触覚の統合と自閉傾向の関係に関する論文が掲載されました。手を見ながら視触覚間の時間順序判断を行うと、時間分解能が低下する現象を見出しました。また、視触覚間の時間分解能が低いほど自閉症傾向(AQスコア)が高いことを報告しました。
著者:Umesawa, Y‡., Ide, M‡*., & Wada, M.
タイトル:The relationship between the effect of hand visibility on visuotactile temporal resolution and autistic traits.
出版雑誌:Experimental Brain Research
出版年月:2022年4月7日
井手が第3章の執筆を担当した書籍「発達障害のある子の感覚・運動への支援」が金子書房より出版されます。
執筆者:井手正和(分担執筆)
タイトル:自閉スペクトラム症の感覚の問題の背景(第3章)
担当ページ:20~29
著者:岩永竜一郎(編著)・柘植雅義(監修)
タイトル:発達障害のある子の感覚・運動への支援」
出版社:金子書房
European Journal of Neuroscience誌に論文が採択されました。顔画像を提示した時の視覚の時間分解能の変化を検討しました。嫌悪顔を提示した条件でASD者では視覚の時間分解能が向上し、短い時間差の刺激の順序を正確に解答できるようになることが示されました。
Authors:Chakrabarty, M*., Atsumi, T., Yaguchi, A., Fukatsu, R., & Ide, M*
Title: State-Anxiety modulates the effect of emotion cues on visual temporal sensitivity in autism spectrum disorder
Journal:European Journal of Neuroscience
4月3日に開催した発達障害シンポジウム『絵は感覚のふしぎなのぞき窓』の中で取りあげた絵画作品を動画で紹介するサイトを作りました。
発達障害の方々の独特の感覚だからこそうみ出されるアートを是非ご覧ください。
『感覚アートギャラリー』
4月3日(土)発達障害シンポジウム『絵は感覚のふしぎなのぞき窓』をオンライン開催します!
昨年コロナウィルスの影響で延期となっていた発達障害当事者の絵画の展示会と、感覚特性についての研究者によるシンポジウムを、まとめて1つのライブ動画として今年のライト・イット・アップ・ブルー期間に合わせて配信することになりました。
参加方法や詳細は特設サイトをご覧ください。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
開催日時:4月3日(土)14時~16時30分
開催形式:オンライン
定員:200名(予定)
※参加登録は下記のHPをご参照ください。
https://sites.google.com/view/sympo2020
講演会「ニューロダイバーシティ~人間理解の新視点~」において『感覚と運動の多様性から考えるニューロダイバーシティ』というタイトルで話題提供をします。同講演では、NTT コミュニケーション科学基礎研究所の柏野牧夫先生による錯聴に関するASD者の知覚特性の紹介があります。
講演会名:「ニューロダイバーシティ~人間理解の新視点~」
話題提供者:柏野牧夫(NTT コミュニケーション科学基礎研究所 柏野多様脳特別研究室長)、小島慶子(タレント)、村中直人((一般社団法人 子ども・青少年育成支援協会)、
URL:https://cysa.or.jp/saposuku/lecture_sympo/neurodiversitysympo1/
PLOS ONE誌にターゲットへの到達運動時に利用される外部空間座標の利用が低下しているという内容の研究が受理されました。定型発達者では、ターゲットの位置の理解のために周囲の参照枠の利用が効果的だと言われてきましたが、本研究はASD者がリーチングの際にこの参照枠の利用を苦手としていることを示しています。こうした特徴は、基準に沿って線を引いたり、枠の中に字を収めたりといった日常行動の不得意につながっているかもしれません。
著者:Umesawa Y, Atsumi T, Reiko F, Ide M
タイトル:Decreased utilization of allocentric coordinates during reaching movement in individuals with autism spectrum disorder
雑誌:PLOS ONE
URL:https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0236768
毎日新聞(令和2年8月5日”中学生が考案「マスクが苦手です」カードで意思表示 感覚過敏の子どもたちを知って”という記事の中で、専門家として感覚過敏が生じる生理基盤について解説を行いました。
掲載記事:毎日新聞
掲載日:令和2年8月5日
web版ページ: https://mainichi.jp/articles/20200731/k00/00m/040/320000c
NHKおはよう日本(令和2年7月16日”マスクがつけられない” あなたのそばにも・・?”という特集の中で、専門家としての解説を行いました。COVID-19の流行に伴って日常生活においてマスク着用を求められる機会が増えましたが、感覚過敏があることで着用が難しい方がいることについて、専門家としてそのメカニズムとともに解説をしました。
番組:NHKおはよう日本
放送日:令和2年7月16日
web版ページ: https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2020/07/0716.html
西日本新聞(令和2年6月19日朝刊)の”「感覚過敏」知ってほしい”という記事の中で、専門家としての解説を行いました。記事の中では、当事者の方の体験や、感覚過敏研究所で活動をしている加藤路瑛さんの感覚過敏マークの紹介が取りあげられ、感覚過敏について一般の方が知るきっかけとなる記事になっています。
掲載記事:西日本新聞
令和2年6月19日朝刊
Frontiers in NeuroscienceにMRspectroscopy(MRS)で計測した脳内のGABA濃度と感覚過敏との関係についての研究が掲載されました。視覚野、感覚運動野(一次体性感覚や・一次運動野)、補足運動野、腹側運動野に関してGABAの計測を行い、青年成人感覚プロファイルのスコアとの関係を調べました。その結果、腹側運動前野のGABA濃度が低いASD者は、感覚過敏と感覚回避のスコアが高いことが示されました。腹側運動前野は、我々の先行研究(Ide et al., 2020, Front Neurosci)で、極めて高い触覚の時間分解能をもつASDの症例で、課題遂行中に強い脳活動を示していた部位です。Ide et al., JADD)で、触覚の時間分解能と感覚過敏との関係を報告していることから、腹側運動前野を含む脳の神経回路が、時間分解能と感覚過敏に共通する神経基盤である可能性を示唆します。
著者:Umesawa Y*, Atsumi T*, Chakrabarty M, Reiko F, Ide M
タイトル:GABA Concentration in the Left Ventral Premotor Cortex Associates With Sensory Hyper-Responsiveness in Autism Spectrum Disorders Without Intellectual Disability
雑誌:Frontiers in Neuroscience
URL:https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fnins.2020.00482/full
Frontiers in Neuroscienceに触覚の時間分解能の向上に関わる脳部位をfMRIで調べた研究が掲載されました。一名の自閉症の方が、時間順序判断という課題で、定型発達者の平均の約10分の1の時間差でも判別できる優れた能力をもつことを見出しました。その方が課題を遂行している際の脳活動を詳細に解析することで、特に左側の腹側運動前野、上側頭回の脳活動が高いこと、右側の下前頭回の脳活動の個人差と時間分解能の程度が関係していることを見出しました。
著者:Ide M, Atsumi T, Chakrabarty M, Yaguchi A, Umesawa Y, Reiko F, Wada M
タイトル:Neural Basis of Extremely High Temporal Sensitivity: Insights From a Patient With Autism
雑誌:Frontiers in Neuroscience
URL:https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fnins.2020.00340/full
2020年2月にmazekoze研究所の平原礼奈さんから受けた取材の記事がオンライン記事として公開されています。
シリーズになっていて、一つのトピックごとに更新されて行きます。ぜひご覧ください。
2020年4月13日公開
「井手先生の脳科学最前線!感覚過敏・鈍麻から広がるグラデーションな脳の世界 はじまりに寄せて。」
https://mazecoze.jp/pickup/6966?fbclid=IwAR3yqPPJTmYurCvE9iSsYSSKM-PvB9PJ7HbxgspSYsltHdMGbJ3eaXVpIUs
2020 FENS Forum NeuroscienceにIndraprastha Institute of Information Technology Delth (IIID)のChakrabertyさんが行った不安と視覚の時間分解能との関係についての研究がポスター発表で採択されました。今年度のFENSはコロナウイルス感染拡大の影響で、バーチャルでの学会開催を予定しています。
発表者:Chakrabarty M, Atsumi T, Yaguchi A, Fukatsu R, Ide M.
タイトル:ffects of emotion cues and state-anxiety on visual temporal sensitivity in Autism Spectrum Disorder. 学会名:12 FENS Forum of Neuroscience
日時場所:July 11-15, Virtual Forum
Springer誌の自閉症に関する研究を総合的にまとめた国際百科辞典から依頼された下記の論文が掲載されました。我々がテーマとしている脳内における時間情報処理について、自閉症の方について行われてきた研究を体系的にまとめ、感覚過敏との関連について論じました。
タイトル:Tactile Temporal Resolution
著者:Ayako Yaguchi, Takeshi Atsumi, Masakazu Ide
雑誌名:Encyclopedia of Autism Spectrum Disorders
URL:https://link.springer.com/referenceworkentry/10.1007%2F978-1-4614-6435-8_102347-1
2020年1月30日にJournal of Autism and Developmental Disorders誌に掲載された論文について、プレスリリースを行いました。ASD当事者を対象として脳内のGABA濃度をMRspectroscopy(MRS)という技法で計測し、運動の得意不得意を評価する臨床用のアセスメント(BOT-2)の得点との関連を検討し、運動野と補足運動野のGABA濃度がASD者の運動の苦手さと関係していることを発見しました。
プレスリリース掲載HP:http://www.rehab.go.jp/hodo/japanese/news_2019/news2019-05.pdf
元論文のリンク:https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs10803-020-04382-x
発達研修ユニット”みつばち”さんとコラボで感覚過敏についての研究紹介をします。
開催日時:3月8日(土) 13~17時
会場:御茶ノ水(詳細は登録者に直接お知らせするとのこと)
ASDの方の脳の運動関連領野のGABA濃度が運動障害と関連することをJournal of Autism and Developmental Dsiorders誌で報告しました。脳の一次運動野・補足運動野のGABA濃度をMRspectroscopy(MRS)という手法で計測し、運動スキルをBOT-2アセスメントで評価し、両者の関連を調べました。GABAは脳内では神経伝達物質として機能し、神経活動の抑制に関わります。一次運動野のGABA濃度が上昇しているほど粗大運動(筋力を必要とする運動)が苦手な傾向があり、補足運動野のGABA濃度が低下しているほど協調運動(上下左右肢のリズミカルな動作)が苦手な傾向がありました。
著者:Umesawa Y*, Matsushima K, Atsumi T, Kato T, Fukatsu R, Wada M, Ide M* *責任著者
タイトル:Altered GABA concentration in brain motor area is associated with the severity of motor disabilities in individuals with autism spectrum disorder
掲載誌:Journal of Autism and Developmental Disorders
URL:https://link.springer.com/article/10.1007/s10803-020-04382-x
第31回東北神経心理懇話会で梅沢侑実さんが自閉症の運動障害と脳内GABA濃度との関係について研究発表をします。
大会名:第31回東北神経心理懇話会
開催日:2月8日(土)
開場:フォレスト仙台
発表者:梅沢侑実・松島佳苗・渥美剛史・加藤寿宏・深津玲子・井手正和
タイトル:自閉スペクトラム症者にみられる運動のぎこちなさと皮質内抑制機能の変化
1月に船橋で講演を行います。自閉スペクトラム症の感覚過敏についての基礎と我々の研究の紹介と、最近研究を進めている不安が過敏に及ぼす影響について紹介します。来場の方からの質問にたっぷりと答える時間をもちたいと思います。当日は、研究生の矢口彩子さんによる感覚過敏の特性に基づく個人差についての研究紹介もあります。
講演会名:高機能自閉症・アスペルガー症候群のための支援
開催日時:2020年1月26日(日) 13時00分~15時00分
開催地:船橋市中央公民館
発表タイトル:『感覚過敏・不安と付き合う』
※矢口彩子さん(研究生)が『自閉症の個性をうみ出す感覚と対人特性の関係性』を発表します。
講演会ホームページ:https://www.c-sqr.net/c/cs25560/Circle_detailEvent.html?event_id=5404684
募集を終了いたしました。
情報を広げていただいた大勢の方々、参加を希望してくださった当事者の方々、皆様に心から感謝申し上げます。
研究協力者を募集しています。
1時間30程度の実験で、規定の謝礼をお支払いします。
15歳~25歳の自閉スペクトラム症(または、広汎性発達障害、高機能自閉症、自閉症など、診断当時の基準でASDに該当する症状)の診断がある方が対象です。
場所:国立障害者リハビリテーションセンター研究所・第一研究棟
http://www.rehab.go.jp/ri/guidej/
※今回は、診断書と知能検査結果のコピー(但し、16歳以上のWAISの結果)をいただける方に限定します。
研究参加後に、検査結果をフィードバックいたします。
詳細はこちらから↓
日本生理学会若手の会のサイエンスカフェが、下記の通り開催されます。赤ちゃんが抱っこで泣き止む生理的背景についての研究で知られる東邦大学医学部の吉田さちね先生(現若手の会代表)が企画し、子育てに関する多様な分野の研究者が話題提供をします。お子様連れOKで授乳・おむつ交換のスペースも用意しております。私は、フロアトークでファシリテーターを務めます。ぜひ、多くの方にお越しいただければ幸いです。
日本生理学会若手の会サイエンスカフェ2019
タイトル:『子育てを研究する』
https://sites.google.com/view/scicafe2019
父親・母親・子どもなど多様な視点から取り組んだ子育てに関する最近の研究をご紹介します。
ご興味のある方は、どなたでも参加できます。子育てについて一緒に考えてみませんか。
日時:2019年9月21日(土)13:00-15:00
定員:100名
場所:東邦大学医療センター大森病院5号館 5B1臨床講堂
入場:無料
松永佳子(東邦大学 看護学部)
妊娠中から始める産後の準備 ~夫婦のコミュニケーションとっていますか~
吉田さちね(東邦大学 医学部)
抱っこで起こる親と乳児の変化
仲谷正史(慶應義塾大学 情報環境学部 / JSTさきがけ)
人工知能を利用した乳幼児の発達状態の定量化と子育て支援技術の開発
渡邉 仁(筑波大学 体育系)
子どもは自然の中で何を学ぶのか ~身近な外遊びからキャンプまで~
フロアトーク進行:吉田さちね・井手正和(国立障害者リハビリテーションセンター研究所)
*悪天候の場合、9月29日(日)13:00-15:00に延期します。参加登録された皆様には9/20に最終的な開催日をメールします。
*参加登録フォームには、パソコンからのメールを受信できるアドレスをご入力ください。
*その他:お子様連れOK・授乳やオムツ替えスペースあります。駐車場に限りがあります。
主催:日本生理学会若手の会
後援:日本生理学会
11月9日(土)に発達障害サポーター'sスクール主催の特別講演で、感覚過敏の研究動向について脳科学的な観点からの研究紹介と、臨床心理士の村中直人先生との対談を行います。
タイトル:「教えて井手先生!感覚過敏のほんとのところ」
講演日時:11月9日(土) 18:30~20:30
開催場所:アットビジネスセンター東京駅八重洲通り 501
定員:180名
参加登録:https://cysa.or.jp/saposuku/lecture_sympo/kankakukabin/
梅沢侑実さんが明治安田厚生事業団の助成を受けて実施した、発達性協調運動障害とMRSによって計測した皮質内抑制性神経伝達物質(GABA)濃度との関連性についての研究が成果報告書として掲載されました。
著者:梅沢侑実,松島佳苗,渥美剛史,和田真,井手正和
題名:自閉スペクトラム症者にみる運動のぎこちなさとその基盤となる皮質内抑制機能の低下
雑誌名:若手研究者のための健康科学研究助成成果報告書 第34回.
出版:公益社団法人 明治安田康生事業団
掲載ページ:pp8-15
梅沢侑実さん、矢口彩子さん、渥美剛史さん(現:杏林大学)、井手が、7月に新潟で開催される第42回日本神経科学大会でポスター発表をします。
大会名:第42回日本神経科学大会
開催日:7月25日-28日
開場:朱鷺メッセ(新潟市)
大会ホームページ:https://neuro2019.jnss.org/index.html
発表者:Yumi Umesawa, Kanae Matsushima, Takeshi Atsumi, Mrinmoy Chakrabarty, Reiko Fukatsu, Masakazu Ide.
タイトル:Decreased availability of allocentric coordinates during reaching movement in individuals with autism spectrum disorder.
ASD者では到達運動の際に外部空間座標の利用が困難だということを示した研究を報告します。
発表者:Ayako Yaguchi, Masakazu Ide
タイトル:Relationship between temporal summation of sensory inputs and sensory hyper/hypo-reactivity in autism spectrum disorder.
ASD者と定型発達者で共通して、触覚の時間情報処理精度が高いほど、短い提示時間でも触覚刺激を検出できることを報告します。
発表者:Takeshi Atsumi, Mrinmoy Chakrabarty, Shigehiro Miyachi, Reiko Fukatsu, Yasuo Terao, Masakazu Ide.
タイトル:Effect of GABA-A receptor antagonist on temporal order judgment in mice.
触覚の時間順序判断課題を学習したマウスにGABA-Aアンタゴニストを投与した場合の課題成績に与える影響を報告します。
発表者:Masakazu Ide, Takeshi Atsumi, Reiko Fukatsu, Mrinmoy Chakrabarty.
タイトル: Effects of emotion cues on visual temporal resolution in individuals with autism spectrum disorders.
ASD者では情動を喚起する顔刺激を視覚的に提示した際に、視覚の時間情報処理精度が上昇することを報告します。
10月に姫路独協大学で開催される日本感覚統合学会で講演を行います。感覚過敏の一因となる感覚刺激の過剰な時間情報処理に関する心理物理と脳画像解析を用いた一連の研究を紹介します。
学会名:第37回日本感覚統合学会研究大会
開催日:10月26日(土)、27日(日)
開催地:姫路独協大学
発表タイトル:「自閉スペクトラム症の感覚過敏の認知神経基盤」(教育講演)
大会ホームページ:https://jasi37.secand.net/index.html
臨床神経心理29巻に第29回東北神経心理懇話会の大会発表論文が掲載されました。
著者:井手正和・渥美剛史・ムリンモイ・チャクラバティ・矢口彩子・安啓一・佐野美佐子・深津玲子・和田真
タイトル:過剰な感覚情報処理に基づく自閉スペクトラム症者の感覚過敏の検討
雑誌名:臨床神経心理29巻
第8回日本タッチケア学会の特別講演で研究紹介をします。感覚過敏だけでなく、ここちよい感覚と身体感覚の形成過程、親子の相互作用の神経生理について話題提供をします。
学会名:第8回日本タッチケア学会
開催地:SYDホール(東京都渋谷区)
発表タイトル:「親子の触れ合いを支える脳の発達」(特別講演)
大会ホームページ:https://touchcare.net/society/
渥美剛史さん、梅沢侑実さん、矢口彩子さん、王怡今さんが、5月にカナダで開催されるInternational Society for Autism Research(INSAR)でポスター発表をします。
大会名:INSAR 2019 Annual Meeting
開催日:May 1 - May 4
開場:Palais des congres de Montrea, Montreal, Canada
大会ホームページ:https://www.autism-insar.org/page/Schedule
発表者:Atsumi T, Umesawa Y, Chakrabarty M, Fukatsu R, Ide M
タイトル:An Association between Sensory Responsiveness and Cortical GABA Concentration in Autism-Spectrum Disorder
感覚過敏の強さと左運動前野のGABAの濃度との関連を報告します。
発表者:Umesawa Y, Matsushima K, Atsumi T, Kato T, Fukatsu R, Wada M, Ide M
タイトル:Abnormal GABA Concentration in Brain Motor Areas Are Related with Gross Motor Impairments in Individuals with Autism Spectrum Disorder
自閉スペクトラム症者の粗大運動の不得意さと運動野のGABA濃度との関連を報告します。
発表者:Yaguchi A, Ide M
タイトル:Superior Temporal Summation Performance to Detect Near Threshold Tactile Stimulus in Individuals with Autism Spectrum Disorder
自閉スペクトラム症者の触覚の時間処理精度と知覚印象の時間的な加重との関連について報告します。
発表者:Wang Y, Oosima R, Matsushima K, Yamamura Y, Ide M
タイトル:Food selectivity is underling by sensory hyper-responsibility in children with autism spectrum disorder: a study from interview
自閉スペクトラム症児の偏食に影響する咀嚼嚥下機能についてインタビュー調査を報告します。
日本科学未来館のアイディアワークショップでは、15~25歳の若者たちから「2030年のコミュニケーション」をテーマとした研究・開発のアイディアを募集しています。最先端のコミュニケーション技術の例として、私たちの研究が”感覚に“足し算”した世界、想像できますか?”という記事で紹介されています。応募の詳細は下記のホームページでご確認ください。
企画ホームページ:https://www.miraikan.jst.go.jp/sp/visionaries/
日本科学未来館ホームページ:https://www.miraikan.jst.go.jp/
12月26日(水)に筑波大学東京キャンパスで、ここちよい感覚、つらい感覚についての基礎研究の成果と、人の感覚に配慮した建築についての公開講演会が開催されます。ぜひご興味のある方はHPからご登録ください。
日本学術振興会 先導的人文学・社会科学研究推進事業(領域開拓プログラム) 公開研究会
課題名:脳機能亢進の神経心理学によって推進する「共生」人文社会科学の開拓
タイトル: 『”ここちよい” ”つらい” 感覚の科学 ~多様な感覚をもつ人同士の共生社会に向けて~』
講演会HP:https://sites.google.com/view/sendo2018
日時:平成30年12月26日(水)16:30~19:00(開場16:00)
定員:50名
会場:筑波大学 東京キャンパス
参加費:無料 ※参加のお申し込みは講演会HPからお願いします
(開場16:00)
16:30~16:45
研究プロジェクト説明 (筑波大学芸術系/小山慎一)
16:45~17:15
「脳の興奮の調整と自閉スペクトラム症の感覚過敏」 (国立障害者リハビリテーションセンター研究所/井手正和)
17:15~18:00
「触れ合いで起こる親や子どもの行動生理変化」(東邦大学医学部/吉田さちね)
18:00~18:40
「ここちよい住環境をつくる試み」 (ヒダマリデザイン設計室/太田陽貴)
18:40~19:00
指定討論&ディスカッション (中央大学文学部/緑川 晶)
触覚が視知覚を阻害する相互作用(Ide & Hidaka, 2013)について、その空間的な生起条件をScientific Reports誌に掲載しました。
タイトル:Effects of spatial consistency and individual difference on touch-induced
visual suppression effect
著者:Souta Hidaka, Yosuke Suzuishii, Masakazu Ide, Makoto Wada
掲載雑誌:Scientific Reports
マウスが画面上の複数の点の動きから、他の個体の身体運動を、単なる点のランダムな運きと区別できることを明らかにした研究がFrontiers in Behavioral Neuroscience誌に採択されました。
タイトル:Spontaneous discriminative response to the biological motion displays involving a walking conspecific in mice
著者:Takeshi Atsumi, Masakazu Ide, Makoto Wada
掲載雑誌:Frontiers in Behavioral Neuroscience
URL: https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fnbeh.2018.00263/full
梅沢侑実さんが10月21日に開催する日本感性工学会の志学の会の勉強会で、脳内のGABA濃度と発達性協調運動障害との関係について研究紹介をします。
タイトル:自閉スペクトラム症者における運動の”不器用さ”の神経基盤
日時:2018年10月21日(日) 15:00~18:00
開催場所:早稲田大学所沢キャンパス100号館203教室
https://www.jske.org/bukai-news/shigakunokai/2018-10-09-6655
梅沢侑実さんが日本心理学会第82回大会の小講演で「運動野のGABA濃度と関連する自閉スペクトラム症の発達性協調運動障害」というタイトルの発表を行います(井手は司会)。
大会プログラム:
https://www.micenavi.jp/jpa2018/search/detail_program/id:176
学振PDの渥美さんがシンポジストとして仙台で開催される日本心理学会の企画シンポジウム「社会的情報の神経心理学ー「共生」のあり方を探るー」で話題提供をします(井手は指定討論者)。
大会プログラム:
https://www.micenavi.jp/jpa2018/search/detail_program/id:138